「おしゃれには法則がある、才能はいらない」ーー努力でオシャレを極めた経験者インタビュー(入門編)

おしゃれはセンスがないとできない。ーそう思って半ば諦めてはいませんか?

ファッションと全く無縁だったところから、研究を重ねておしゃれの法則を確立された経営者の長谷川さん(仮名)にお話を伺いました。

誰でもおしゃれになれるその法則とは?

どんな方もおしゃれの第一歩を踏みだすきっかけになる、ファッショニスタ・長谷川さんの密着インタビューです!

 

初心者でも今日からできる!普段の服をおしゃれに見せるテクニックとは

長谷川さんは現在37歳、奥様とかわいい娘さんの3人で幸せな家庭生活を満喫しています。

幼少期の恋愛の経験がもととなり、若いころから外見を良く見せようと意識してこられました。

雑誌や書籍で独学で研究を重ね、ファッションスタイルの違いを覚えて、おしゃれについて勉強してこられたそうです。

就職を機に福岡から上京、大手企業でシステムエンジニアとして働いた後、独立して起業、現在では2社の法人を経営されています。

普段は、ご自身が経営者として相手に与える印象を考えながら、毎日のコーディネートを考えているそうです。

特に、ビジネスとプライベートのシーンでそれぞれ服装を使い分けることで、ファッションをつうじて自分の色を表現されています。

夫婦仲も円満で、その秘訣は「センスや好みが同じであること」。白と黒のようなシンプルな色合いの服やおしゃれなインテリアに囲まれるすてきな生活を送っているそうです。

 

オシャレには法則があるから誰でも実践できる

ーーファッションに興味をもたれたきっかけはなんでしたか?もともとおしゃれには興味がありましたか?

長谷川:若いころから自分のことが、顔も含めて好きではなかったんですよね。

自信がなかったんです。でも変わりたいという気持ちはあったので、外側の見た目が変わったらなにかが変わるかもしれないと思って勉強をはじめたんです。

なので、おしゃれには全く興味はなかったです。

 

ーーファッションを勉強された結果、どんな変化がありましたか?

長谷川:おしゃれには法則があるということに気づいたんです。

「おしゃれは個人、主観によってちがう」という定義は誤っています。

「あの人はおしゃれ」「あの人はおしゃれじゃない」といえるということは、そこになにかしらの法則があるということですからね。

だからファッションには全然自信がなかった自分でしたが、おしゃれになれると確信がついたことで、少しずつ自信が出てきました。

おしゃれは才能ではありません、その法則を知っているか知らないか、それだけです。

ーーちなみに、その法則はどういったものですか?

長谷川:はい、おしゃれは「ドレスとカジュアルのバランス」です。

100%ドレスはスーツ、100%カジュアルはジーパンにTシャツのようなスタイルです。

このバランスをうまく調整すればオシャレに見えます。

たとえば、〇〇系と完全に決めて服を選ぶと、それは”制服”です。警察官は警察官の制服を着ているから、警察官に見えるわけです。

これがいわゆる100%ドレスの状態です。この状態だとおしゃれもなにもないですが、ここから少しずつアクセントを足したりしてゆるめていくことでおしゃれになるのです。

ーーなるほど。ドレスとカジュアルのバランスとおっしゃいましたが、具体的にはどんなバランスにするとオシャレに見えるのでしょうか?

長谷川:雑誌『Safari』に出てくるような海外の方は5:5ぐらいがオシャレに見えるんです。

でも日本人はドレス:カジュアル=7:3ぐらいでドレスに寄せるのがポイントです。海外の方のようなスタイルは日本人の顔や身長に対してはカジュアルすぎます。

 

I・Y・Aの意識をもつ

ーーすごくよくわかるのですが、おしゃれに気を配るのがはじめてという方からするとどういったスタイルが、理想の7:3なのか、教えていただくことはできますか?

長谷川:「I」「Y」「A」のシルエットの意識をもつとわかりやすいです。

I・・・全身が細身
Y・・・トップスが大きく、ボトムがスリム
A・・・トップスがスリム、ボトムが大きい

あとOシルエットもあり、

O・・・先端だけが細い
というスタイルです。

たとえばスーツは100%ドレスのIシルエットなので、その状態を基準として、私服を着る時もスーツと同じようなシルエットを意識しつつ、少し中身をくずして7:3でドレス寄りになるようなイメージを意識しています。

ーーおしゃれ初心者はまずはどのシルエットからはじめればいいのでしょうか?

長谷川:まずは「I」からはじめるのがおすすめです。いわゆる、タイトなシャツ+スキニーパンツのような着こなしがこのスタイルです。

もちろん、季節によっても変わります。冬にコートとあわせやすいのは「Y」で、コートが大きくボトムはスキニーパンツでしめることでYシルエットになります。

このようなシルエットの意識を持っているかどうかだけで、着こなしのスタイルや服の選び方ががらっと変わります。

 

自分に合うスタイルの研究

ーー長谷川さんはどのようにしてご自身に合うスタイルを確立されてきたのですか?

長谷川:日本はアメカジの影響を強く受けているので、カジュアルに寄りすぎな印象があります。もちろん自分は男なので、色気の意識は大事にしています 笑。

ですが、カジュアルに寄せすぎずドレス寄りでも色気を見せることができます。

色気を感じる男性のしぐさの定番は「スーツを着ている方がネクタイを外す瞬間」とよく言われますが、これも100%から少しくずしているわけです。

100%スーツの状態からくずれる瞬間が色気を感じるポイントです。雑誌を見ながら、自分自身の基本スタイルはどれにするのかを決めます。

わたしの場合はドレス寄りなスタイルにして、そこから少しくずすことでおしゃれかつ色気も見せられるようにしています。

まずは自分に合う、ドレスとカジュアルのバランスを見つけましょう。

 

具体的なおすすめアイテムとは?

 

まずはボトムからそろえる

ーー自分のスタイルを決めたら、服を買いに行くことになると思うのですが、どういった服からそろえていくべきでしょうか?

長谷川:まずはボトムから!これはすごく大切なことです。男性のクローゼットをのぞくと、10:1でトップスのほうが多い方がほとんどかと思いますが、これは多くの方が外しているポイントになります。

みそ汁でたとえると、「トップスは具、ボトムは出汁」です。ボトムを数着そろえてしっかりとシルエットをおさえることで、全体が整ってみえるのです。

わたし自身も、まずはボトムを変えることで全体のスタイルを整えることを意識しています。

ーーボトムはそれだけ大切なんですか。どういうものを選ぶべきか、アドバイスはありますか?

引用元:http://zozo.jp/shop/lanvinmen/goods/31295622/?did=54830950

長谷川:まずは黒のテーパードパンツやスキニーパンツがおすすめです。ブランド物である必要はないです。

ユニクロなどでも全然問題ないので。黒のスキニーはドレスや礼服のイメージになるので、ドレス寄りなスタイルをはじめていくときの基本アイテムになります。

 

靴もスタイルに合わせてえらぶのがポイント

引用元:
http://zozo.jp/shop/sfw/goods-sale/13457652/?did=29840214&rid=1004
http://zozo.jp/shop/freaksstore/goods-sale/29816524/?did=52774427&rid=1004

ーー合わせる靴はどういうものがおすすめですか?

長谷川:靴は黒の薄いスニーカーがあればどんなスタイルにも合わせられて便利です。これも、コンバース、オールスターなど普通の靴屋さんで売っているもので十分です。

日本人は、童顔・短足のため靴は細めのほうが、足が長く見えていいんです。逆に大きい靴を履くとは短足に見えてしまいますので。ここでも自分の体型に合ったコーデを意識することが大切です。

 

ファッションは相手への気遣いの表現

ーー最後になりましたが、長谷川さんが服を選ぶときに大事にされているポイントがあれば、教えてください。

長谷川:ファッションで大事なことは、「TPPO」という概念です。TPOは有名だと思いますが、それに「人:Person」を加えた、Time Place Person Occasionです。

Personはファッションの基本です。 洋服は、自分が好きだから着るのではなく、目の前の方が喜んでくれる服を着ているかがとても重要です。

たとえば、デートのときであれば、わたしはシンプルで色もあまりつかわない服装を意識します。そうすれば、女性がよりきらびやかになり引き立ちますよね。

相手に喜んでもらえる服装で、自分の好きなものを取り入れて楽しむことを意識しています。

ファッションを活用して相手への気遣いを表現できるようになれば、男性としての魅力はぐっとあがりますね。

 

日常に取り入れていく

長谷川さんにインタビューをさせていただき、「おしゃれは法則」ということを身に染みて感じました。わたし自身も翌日すぐにスキニーパンツを購入しました 笑

今お手持ちの服でもシルエットの意識を少し取り入れるだけで、より輝かせることができる可能性があります。

着こなしの法則を学んで、ファッションで自分自身を表現していけるとより楽しくなりますね。

次回は長谷川さんのインタビューをもとに、ファッション中級者向けの記事をお届けしますので、こちらもお楽しみに。